麦茶を作って冷蔵庫に冷やすといった、夏ならではの光景が見られるこの時期。
なぜこの時期に麦茶を飲むのかといえば、初夏に収穫される麦を煎ったものが美味と評判だったため。つまり、旬の作物を楽しむ飲み物だったというわけです。
現在では冷やして飲むことの多い麦茶ですが、昭和以前は「麦湯」と呼ばれ、温かい状態で飲んでいたとのこと。暑い時期に暑いものを飲むといった、夏を乗り切る健康法でもあったようです。
しかし冷蔵庫が普及したことや、現代のようなティーパックが登場したことで、そのスタイルは麦湯から冷たい麦茶へと変わりました。さらに淹れ方も、やかんで煮出す方法から、手軽な水出しやポーションタイプ(液状)を利用する方が増えていますが、実は煎れ方や麦の選び方によって味がかなり異なるのをご存知でしょうか。
そんな訳で今回は、ひと手間かけてでも飲みたい“美味しい麦茶”の作り方をご紹介します。
麦茶の作り方は主に3種類。
・煮出し
・お湯出し
・水出し
があり、使用する麦のタイプとしては、
・粒タイプ
・ティーパックタイプ
・ポーションタイプ
があります。
作り方としては煮出しが一番風味が高く、お湯出し・水出しの順に薄くなる傾向に。そして粒・ティーパック・ポーションの順に、風味が落ちる傾向にあります。
おススメのお水はお茶や紅茶、コーヒーなどは色や香りが良く、こくのある味わいとなるピュアウォーターでアルピナウォーターがおススメです。また温水も冷水もすぐ出せるウォーターサーバーがとっても便利。
そのため美味しい麦茶を飲みたいのであれば、昔ながらの粒タイプを煮出すのがおすすめ。手間はかかりますが、麦に熱を加えることで香りを抽出することができます。
水出しティーパックは、少し濃い目に焙煎することで水でも香りが抽出しやすいようになっていますが、やはり麦茶の香り成分であるアルキルピラジンを引き出すには熱が必要不可欠。
お湯にティーパックを浸すという方法もありますが、煮出しと比較すると香りは薄く、さらには浸し時間が長いと雑味が出るといったデメリットもあります。
また、ティーパックではなく粒タイプを選んだ方が美味しい理由は、その主原料にあります。
ティーパックタイプの主原料は「大麦」が多いのですが、昔ながらの濃くて香り高い味が楽しめるのは「ハト麦」。ハト麦がブレンドされているティーパックもありますが、ブレンドではなくハト麦のみを使用した麦茶は、風味が格段に異なります。
さらにハト麦には、美白化粧水にも添加されている「ヨクイニン」と呼ばれる成分が含まれるため、美肌ドリンクとして考えた場合も、大麦ではなくハト麦を使用した麦茶の方がおすすめなのです。
この夏は喉を潤すいつもの麦茶ではなく、ひと手間かけた美味しい美肌ドリンクである「煮出しハト麦茶」を試してみてはいかがでしょうか。