昨年大ヒットした清涼飲料水といえば、フレーバーウォーター。
水にほんのりとした甘みと果汁を添加したフレーバーウォーターは、ジュースほど甘くなくスッキリしているとあって、市場は拡大傾向に。
これまでコンビニエンスストアの主力のドリンクといえば、お茶・ミネラルウォーター・炭酸飲料でしたが、いまや冷蔵庫の中には、この新ジャンルのフレーバーウォーターがずらり。紅茶やヨーグルト飲料を透明化したフレーバーウォーターなど、各社趣向を凝らした商品を開発しています。
しかしながら、このフレーバーウォーターの落とし穴は糖分の過剰摂取。ミネラルウォーターの代用品として飲んでいる人も少なくないですが、実はジュースと同等の糖分が含まれているものも。甘味を感じにくいフレーバーウォーターを飲んでいるからこそ、さらに甘いお菓子で砂糖を過剰摂取している…なんてことも考えられるのです。
そんななか、今年の夏に突如として増え始めた清涼飲料水が「無糖フレーバー炭酸水」。普通のフレーバーウォーターより更に爽快感があると、甘みのある炭酸フレーバーウォーターが昨年夏にヒットしましたが、やはり気になるのは糖分。ということで誕生したものが、無糖なのです。
レモンやグレープフルーツといった定番フレーバーをはじめ、ラムネやジンジャーエールなど、甘い炭酸飲料の代名詞も無糖で大人の味に。また砂糖が入っていない分サッパリ感が強く、ハイボールや酎ハイを作る際の割りものとしても使える優れものです。
炭酸水は飲み過ぎに注意すべきと言われますが、その理由はPH5.5以下の弱酸性のため。水のPH値は、アルピナウォーターのような純水の場合7.0のアルカリ性で、健康なヒトのPH値は7.5程度。体にPH値が近い水ほど、素早く染み込む良い水とされています。
そのため弱酸性の炭酸水は飲み過ぎに注意と言われているのですが、実は炭酸水も飲み過ぎなければ体にとって良い水のひとつ。炭酸ガスが胃に入ることで胃腸の調子を整えてくれるほか、疲労物質を中和する効果も期待できると言われているのです。
ただし無糖フレーバー炭酸水であっても、水のPH値が低く添加されているレモンなどの果汁が酸性であるため、虫歯のリスクはあるとのこと。“無糖だから”と安心せず、飲んだあとはアルピナウォーターを一口飲むなどして、口の中のPH値を中和させることをおすすめします。