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新茶の甘みをギュッと引き出す氷出し緑茶

新茶畑 水と飲料

新茶が出回るこの季節。静岡や京都といったお茶処では、新茶にまつわる様々なイベントが行われていますが、なかでも富士山本宮浅間大社に奉納された手もみ茶「さえみどり」が参拝客に振る舞われたことは、ニュースにもなりました。

なぜお茶が振る舞われるだけでニュースにと感じるかもしれませんが、このお茶は静岡茶市場で史上最高価格となる1キロ109万円の値がついたため。1杯あたり(2グラム換算)なんと2000円というから驚きです。

お茶としては破格の値段ではありますが、一枚いちまい茶葉のかたちが崩れないよう手摘みし、手もみにて新茶の香りを引き出すといった手間を考えると、まだまだ安いのではとの声も挙がったほど。作り手の手間ひまがかけられているほど、美味しいというわけですね。

そんな新茶の魅力といえば、柔らかな茶葉が生み出す爽やかな芳香と味わいですが、これらを左右するものが旨み成分アミノ酸の一種であるテアニン。含有量が多ければ多いほどコクのある美味しいお茶が楽しめるのですが、この時期に摘み取られる一番茶には、テアニンがとにかく豊富なのです。

また緑茶の成分としてはもはや説明不要のカテキンも、テアニンとともにお茶の味を左右する成分のひとつ。中性脂肪を減らすなどトクホドリンクにも多く配合されているカテキンですが、じつはお湯出しにするとほとんど成分が抽出されず。つまり普段自宅で飲んでいるお茶には、ほとんどカテキンの栄養素が抽出されていないのです。

緑茶

そこでオススメするものが、じっくり茶葉の旨みと甘み引き出す氷出し。
急須に氷と茶葉を入れ、あとは氷が溶けるまで5分〜7分ほど待つだけで、味も栄養素もグッとアップした驚くほど美味しいお茶ができあがり。もちろん氷に使用するお水は、茶葉本来の味を邪魔せず引き出すアルピナウォーターがおすすめです。

また緑茶といえばカフェインが気になるところですが、お水の温度が低ければ低いほどカフェインは抽出されません。そのため氷出し緑茶であれば、カフェインが苦手な方もOK。
ただカフェインは0ではありません。個人差がありますのでその点はご注意ください。

リラックス効果や集中力を高める効果などが期待されるテアニンもお湯出しよりも多く抽出されるため、日々ストレスを感じている忙しい方にこそ、氷出し緑茶はぴったりのドリンクなのです。

立春から数えて八十八日目(5月2日あたり)のお茶を飲むと無病息災で過ごせるという言い伝えがありますが、昔の人は新茶でホッと心を落ち着かせることで、病気知らずのストレスフリーな体を目指していたのかもしれませんね。

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