長い梅雨明けとともに始まった猛暑。室内でも熱中症となり搬送される方が増えているため、適切な冷房の使用とこまめな水分補給は欠かせません。
夏の飲み物といって思い浮かべるものといえば、古くから麦茶が一般的でしたが、定番となったのは江戸時代のこと。
初夏に収穫した大麦で作った麦茶が一番美味しいとの理由から、夏の飲み物になったそうです。
ちなみに江戸時代にはもちろん冷蔵庫なんてものはないため、麦茶はホットで飲むのが江戸っ子流。貯蔵技術もなかったため今のように年中飲めるわけでもなく、まさに“旬の飲み物”だったのです。
現代では麦茶の他にも、イオン飲料や経口補水液といったドリンクもある意味夏の定番ですが、世界には様々な夏のドリンクがあるとのこと。
そこで今回は、まだ日本ではメジャーではない世界の夏のご当地ドリンクをご紹介します。
最初にご紹介するのは、密かにブームとなっている南国マレーシアの「竜眼(ロンガン)水」。
こちらは、東南アジア周辺で収穫されるロンガンと呼ばれるライチに似たフルーツをたっぷりのお湯で煮て氷砂糖で甘みをつけたもの。
2011年にはCNNが運営するウェブサイトにて「世界のおいしい飲み物ベスト50」の第6位にも選出されています。
しかもロンガンは薬膳にも使用される実とあって、夏バテや貧血にもよいため、近々日本でもブームになるかもしれません。
ちなみにこのランキングの1位に輝いたドリンクは、なんと水。ビールにコーヒーにコーラといった嗜好品を押さえて堂々の1位ということで、やはり水に勝る飲み物はないということなのかもしれません。
そして次にご紹介するのは、インドネシアの「エスクラパムダ」という耳慣れない名前のドリンクです。
インドネシアはドリンクや料理にココナッツを使うものが多く、なかでもココナッツ果汁に砂糖と果肉を加えたシンプルなエスクラパムダは暑い日の定番ドリンク。
子どもに人気のトラディショナルな飲み物というところは、日本の麦茶に通ずるものがありそうです。
最後にご紹介するのは、夏が短い国であるロシアの「クワス」。 夏でも最高気温が30度に届かず、暑い時期はごくわずか。
そんなロシアで愛されている暑い日の飲み物が、ライ麦と麦芽と発酵させて作ったクワスなのです。 コーラと麦茶を足したような懐かしい味で、ほのかな炭酸と微量のアルコールが特徴のひとつ。
独特な風味があるため好き嫌いが分かれる味ではありますが、気になる方は通販でも購入できるためチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
まだまだ世界には我々が知らないドリンクがたくさんありますが“一番美味しい飲み物は水”というところは、アルピナウォーターにとっては嬉しいことです。