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日本では「湯水のごとく使う」ということわざがあります。高価なものを安いもののようにドンドン使ってしまうことをこのように言います。
20年前であれば、「外国ではわざわざ水を買っている」というのが話の種になるくらい、日本では水道水による飲料水供給が行き渡っていたのです。

今では日本でも水の安全性や、味などのこだわりから、様々な形で、水道水以外の水を買うという行為も一般的になってきましたが、今の30歳代後半以上の人ならば、水を買うというのが非常識だった時代の記憶が残っているのではないでしょうか。

最近では福島第一原発事故の影響により、安全性に敏感になってきてはいますが、日本には非常に優れた水道システムがあり、水道水をそのまま飲んでも、健康に直接的な害がすぐにあるということは基本的にはありません。

また、よりよい水を求める人たちや、より一層健康に気を使う人たちの間では、水道水以外の選択肢も一般的になっています。かといって、日本の水道水の安全に大きな問題があるということはありません。個人の選択の幅が大きく拡がったということになるのではないでしょうか。日本では水道水以上のよりよい水を選ぶことも出来るということです。

アルピナウォーターもその一つでアルピナウォーターは「日本の屋根」北アルプスに降った雪が、天然のフィルターである山々や砂地を通って濾過され、大量の湧き水となって滲みだしてきます。その中の安曇野市や白馬村にほど近い標高2,670mの爺ヶ岳の日本でも屈指の水源地「矢沢水源(標高1,220m)」の湧水を原水としています。

しかし、海外においては、そもそも水道水から直接水を飲むということ自体が、驚異的な話になります。
最近、中国のマスコミで日本の水道水の質について取り上げられ、インターネット上ではちょっとしたニュースになっています。
中国では水道水を飲む場合は、一度沸かしてから飲むのが常識なのです。日本のように直接飲むというのは考えられません。
中国のインターネット掲示板では、日本はさすが「技術大国」だと感心されているようですね。

世界中でも、水道水をそのまま飲むことの出来る国は世界で11か国しかないと言われており、日本以外ではヨーロッパ諸国に多く、イギリス、フランス、スイス、スウェーデン、イタリア、デンマーク、ベルギー、アメリカ、シンガポール、スペインなどと言われています。

しかし、これらの国々の水はミネラル分を多く含む硬水なので、日本のようにミネラル分をあまり含まない軟水とは性質が大きく異なってきます。
衛生的には全く問題はないとしても、このミネラル分が体質に合わず、お腹の調子を悪くしてしまうという人も多くいます。そのような人はミネラルウォーターを、購入するときもその硬度に注意が必要です。

海外へ行ったらよく、「飲み水に気をつけろ。」という話をよく聞きます。特に水道水が直接飲めないというだけではなく、中には歯磨きすらミネラルウォーターを購入してやった方がいいという国もあります。

最近では、今まで豊富にあった水資源が、地球温暖化に伴う気候変動による干ばつの影響で、飲料水が危機的な状況になった国、地域もあります。今年ニュースになったのは、歴史的な干ばつのあったアメリカ・テキサス州です。
テキサス州では、この干ばつのせいで湖が干上がり、爆発したスペースシャトルコロンビア号の部品が発見されたり、下水を再利用し飲料水にするということで、現地では「トイレの水を飲むのか?」とニュースになったりしていました。

世界各国、それぞれの水事情がありますが、日本は世界の中でも非常に恵まれた水環境の中で生活している国の一つであることは間違いないでしょう。
日本の豊かな自然に感謝しつつ、その自然をどうやって保全していくのかがこれからの課題になっていくでしょう。

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