毎月水道代を支払っているにもかかわらず、「ボトル入りの水道水を買う」となると抵抗のある方も多いのではないでしょうか。
しかし今、密かにボトル入りの「ご当地水道水」が人気となっているのです。
「水道なんて、宅配水やボトリングウォーターに比べるとさほど美味しくないもの…」と思われがちですが、そのようなイメージを払拭するため、PR活動に力をいれている水道局をはじめとした事業体。その一貫として、ボトリング水道水の販売が行われているのです。
その先駆けとなったものが、日本で一番不味いとイメージが定着している、大都会東京の水道水。かつて東京の水道水は原水となる江戸川の汚染が酷く、イメージ通り「カビ臭い」「不味い」と散々なものでした。
しかし2013年、都の水道局では新しい浄水場建設に1900億円を投じ、最新のオゾン処理機を導入。
そもそも美味しい水は、「塩素の濃度が低い」「臭いがない」などが条件となりますが、水をオゾンで処理することで、カビ臭やカルキ臭を100%消すことが可能に。
また、菌や発がん性物質であるトリハロメタンも除去することで、一気に東京の水道水の品質は向上したのです。
都水道局ではこれを機に、「東京水」なるペットボトル入りの商品を販売。日常的に飲むというよりも観光客へのPRといった意味も含まれていますが、飲んだ方たちは一様に、「東京の水のイメージが変わった」と言っています。
これを筆頭に、北は北海道から南は沖縄まで、様々な事業体がボトリング水道水を開発。なかにはイベントのみで配られるものもあるなど、ちょっとしたプレミアボトルもあるのです。
しかしながら、所詮は水道水。同じように処理され水道から出る水に、美味しいも不味いも差はあるのでしょうか。
やはりそこに関係するものが水源。田舎の水道水の方が美味しい理由は、水源が綺麗だからなのです。オゾン処理機は都市部のみでしか導入されておらず、地方ではまだまだろ過や塩素消毒のみの、従来の水道水づくりが行われています。
それにもかかわらず田舎の水が美味しい理由。それは、やはり水源が綺麗だからなのです。
そしてアルピナウォーターの水源は、汚染が限りなくされていない北アルプスの雪解け水。そのままでも綺麗な原水をオゾン処理しているから、さらに美味しく極限まで安全なのです。
もしボトリング水道水を見つけたら、少し変わったお土産品として購入してみてはいかがでしょうか。そして、普段飲んでいるご自身のエリアの水道水と味比べをしてみるのも面白いかもしれませんね。