今年の夏は冷夏だといわれていましたが、蓋をあけると気温35度を超える猛暑続き。熱中症においての対策や怖さなどが連日報道されているものの、病院に搬送されるケースはあとを発ちません。
熱中症の予防には水分補給が大切です。アルピナウォーターのウォーターサーバーなら飲みたい時に冷水がすぐ飲めますので、喉が渇く前に水分補給を忘れずに。
ちなみにこの猛暑、エルニーニョ現象が関係しているとのことで、冬まで例年よりも暑く暖かい日々が続きそうです。
なかでも都市部は、ビルで風の通り道が塞がれてしまっていることや、コンクリートが熱せられることにより、異常ともいえる暑さに。東京では過去100年の間に平均気温が約3度上昇していますが、このままではさらに速いスピードで温暖化が進むのではないかと考えられています。
ただし都市部が暑い原因は、これだけではありません。自然環境(緑地・水)の減少や排気熱が増えてことが、さらに暑さを増しているのです。
なかでもクーラーは、私たちに快適な環境を与えてくれますが、室外機からとてつもない熱を排出しています。室外機の前に立つと、暖房器具のような熱が排出されていますが、あの熱が各家庭、各お店や企業から出ているとすれば、気温が上がるのもうなずけます。
また、緑や河川の多い田舎の場合、同じ気温でも息苦しいと感じるほど暑いと感じることはさほどありません。その理由は、熱を吸収した緑や河川の水が蒸発する際に、空気中の熱を奪っていくからです。
このような自然の原理を利用して、暑さを少しでも和らげようと行われているものが、「打ち水プロジェクト」。コンクリートに蓄積された熱を、水を撒くことによって下げるのです。
研究者によると100万人が同時刻に打ち水を行うだけで、気温が2度下がるとのこと。東京の人口は現在1335万人ですから、100人に1人が参加するだけで気温を下げることができるかもしれないのです。
そもそも打ち水は神様の通り道を清めるといった意味がありましたが、江戸時代には庶民が涼をとるための手段として広まりました。そして江戸から続く打ち水最大の作法は、お風呂の水や雨水などを再利用すること。大切な資源である水ですから、水道水を打ち水に使わないのがマナーです。
道路や庭やベランダの地面がやけどしそうなほど暑いときは、サッと打ち水をしてみませんか?もしかすると、暑いと感じた人が全員打ち水すると、本当に気温が下がるかもしれません。
そして本当に100万人が一斉に打ち水を行ったら気温が下がるか、壮大な実験をどこかの都市部で行ってみてほしいものです。