夏場は、特に失われやすくなるビタミンC。
暑さや紫外線、そして発汗によって体内の活性酸素が増えることで消費量が多くなるため、通常の倍程度のビタミンCを摂取することが良いとされています。
そんなビタミンCがたっぷり含まれた食品と聞いて多くの方が思い浮かべるのはレモンかと思いますが、じつはこのレモン、食す部分に含まれるビタミンCの量はあまり多くはありません。ブロッコリーやピーマンといった濃い緑の野菜の方が、実はビタミンCの含有量は多いのです。
しかもレモンの旬は秋~冬。何となく夏の果物といったイメージがありますが、取れたての国産のグリーンレモンが出回るのは今月から来月にかけて。
そこで今回は、輸入物にはない香りと豊富なビタミンが魅力の“国産秋レモン”についてご紹介しましょう。
レモンに含まれるビタミンCの量はさほど多くないと言いましたが、それは普段食べている果肉の部分に限っての話。捨ててしまいがちな皮の部分にこそ、豊富なくビタミンCが含まれているのです。
さらには脂肪の排出を促すポリフェノールや、アレルギー物質を無効にする亢ヒスタミン作用物質も皮の部分にのみ含まれているというから驚きです。
しかし、輸送途中でカビが発生しやすい柑橘類には「OPP・TBZ・イマザリル」といった農薬が使用されており、販売する際は表示義務があります。
スーパーで売られているレモンにはほぼこれらの表示が見て取れますが、なぜ記載しなければならないかといえば、日本では禁止されている毒性の強い農薬のため。水洗い程度では落ちず、なかには果肉にまで農薬が染みているといった報告があるなど、輸入レモンは皮どころか果肉もあまり大量に食べるべきものではないのです。
しかし近年、瀬戸内産などの国産レモンが出回るようになり、無農薬・低農薬レモンも手に入るようになりました。
しかも輸入物のレモンとは異なる、繊細かつ爽やかな香りは、リラックス効果も抜群。是非とも皮ごと食べてみることをおすすめします。
なかでも「デトックスウォーター」として人気となっている、皮ごとレモン水。
ハーブや果物を水に浸けたフレーバーウォーターはもはや定番となりましたが、カットレモンや皮ごと細かく刻んだレモンを水と一緒に漬け込んだレモン水は、皮ごと食べられる国産レモンならではの楽しみ方。
レモンの皮にはポリフェノールや亢ヒスタミン作用物質だけでなく、身体から中性脂肪や毒素を排出するビタミンPが含まれているので、デトックスウォーターと呼ばれているわけです。
レモン水のお水にはミネラル分をはじめとした不純物を一切含まないアルピナウォーターが風味や癖もありませんのでレモン水にはオススメです。
その他、塩レモンや砂糖漬けといった保存食にして毎日の食事に加えるのも◎。
これから旬を迎える国産の秋レモンピールで、美味しく綺麗に夏の疲れを癒して、秋の訪れを迎えましょう。